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2019/03/18 11:35

スマブラオンラインはなぜクソなのか

みなさん、スマブラしてますか?

去年の12月に発売されてから私もそれなりに遊びました。

ゲームそのものは本当に素晴らしい出来上がりで、これだけ多くのキャラクターがいて、それぞれに強みと個性があるのは「凄い」の一言です


本当にクソなオンライン

一方で、対戦環境というは本当にストレスがたまる環境になっています。
特定のキャラがのさばっているというわけではなく、対戦をしている数分間は楽しく遊べているのですが、実際の対戦以外の部分があまりにもストレスのたまるノイズになってしまっているのです。

以下にまとめてみましたので、どうぞ。

1.優先ルール

今作のオンラインのクソその①です。

簡単に言うと、マッチングに際してプレイヤーが「ストック制/タイム制/体力制」「アイテム有/無し」「4人対戦/タイマン」などを設定できるというものなのですが、問題は「自分が望んでいないルールでのプレイが発生する可能性がある」ということです。

発売直後からプレイヤーの不満が爆発し、ある程度はマシになりましたが、それでもなお自分が望まないルールが発生することがあります。

開発側としては、前回のスマブラで最終的にエンジョイ部屋が過疎になり、ガチ部屋のみにプレイヤーが集まる事態となったために、いろいろなルールを遊んでほしいという気持ちがあったのだろうと推察しますが、この試みはうまくいかなかったということです。

開発側は多くの権限を持っていますが、プレイヤーは「ゲームそのものをプレイするか否か」というそれ以上の権限を持っています。開発がすることは「選択肢を用意する」ことであって、「自分たちのさせたいプレイを強制する」ということではないということです。

一度優先ルールという枠組みを作ってしまった以上、それをなくすことは費用面等でも難しいとは思いますが、少なくとも「ストック制/タイム制/体力制」「アイテム有/無し」「4人対戦/タイマン」という3点だけは確定できるような風になることを望みます。

また、現状VIPボーダー及びその周辺では「タイマン」「アイテム無し」「ストック制」が99%以上を占めています。(なので、VIP周辺の人に限って言えば現段階ではこの優先ルールによる「やりたくない試合の強要」はほとんどありません。とはいえ、0ではないので対応はしてほしいですね)

2.VIPルーム

VIPルームとは、プレイヤー総数の上位(おそらく)3%に入ったプレイヤーが「VIPマッチ」というものに参加できるという機能です。

プレイヤーからすれば、このVIPマッチへの参加というのを目標としていくことが出来るという利点がある・・・・・・・はずでしたが、発売直後に衝撃の事実が発覚します。


VIPマッチに参加しても何も変わらない!!! ということです。

このVIPマッチですが、「VIPマッチに参加している人同士でのマッチングになる」というように思いますが、実はそうではありません。なんと、VIPマッチに参加でしたとしても、対戦相手が必ずしもVIP側の人間とは限らないという驚きの仕様です。

(良くも悪くも)「VIPルーム」という形での隔離施設としての機能があるかと発売前は思われていたのですが、実態はそうではありませんでした。これにより、VIP間近の人間と、VIP側の人間の戦いが発生することになるわけです。一体VIP部屋って何なんでしょうか??????

また、このVIPマッチですが一度VIPマッチに入った場合、時間経過でもあまり追い出されません。そのため、「一度VIPマッチに入って、その後対戦してVIPマッチから落とされるのを嫌って試合をしない」というプレイヤーが結構な数存在しています。VIPマッチというものが「剥奪される可能性のある称号」というものにしかなっていないためにこの事態が発生しているわけです。

正直、「称号」以上のメリット(VIP部屋の人間同士でしか当たらないとか・・・)が無い現状のVIPマッチという仕様はいらないとさえ思います。

また、追い出されるという仕様も、ハースストーンのレジェンドのような「到達したら月末まではどれだけ負けても追い出されない」という風に「負けたら追い出される」という現状を解消しないと単に対戦を委縮させる結果にしかなりません。

3.ガチ部屋/エンジョイ部屋の廃止

今作では前作にあったガチ部屋/エンジョイ部屋が廃止されました。それに伴い「フリーは全てレート戦」という驚きの仕様が導入されました。このレート戦、世界戦闘力という数値で自身のレートが表現されるのですが、フリーに参加するプレイヤーは否が応でもこの数値を意識させられてしまいます。

その結果、フリーでの対戦終了時に「もう一度同じ相手と戦いますか?」という選択肢が出るのですが、負けた側は「レートが下がるのを嫌がるので連戦しない」ということになり、スマブラでは同じ相手と連戦することがほとんど0になってしまいました。

もちろん、これはレート戦を導入している対戦環境全てに言えることではありますが、非レート戦のフリー環境があれば、そこでは実力が伯仲しているプレイヤー同士や、同キャラで相手の方が上手な場合に、その立ち回りを学ぶためといった形での連戦がありえたはずです。

一応、非レート戦の環境としては専用部屋というものが用意されているのですが、いかんせん対戦に行くまでが非常に面倒くさく、プレイヤーとしては食指が動きません。

結局、プレイヤー側としては気楽/気軽に対戦できる環境がなくなってしまい、ほぼ全プレイヤーが勝利至上主義のプレイを強要させられることになりました。

先ほどの繰り返しになりますが「開発側は選択肢を用意するだけにとどめるべき」ということです。

4.マッチング相手の実力差が大きすぎる

今作一番の問題点です。スマブラでは、レートの表現として「世界戦闘力」というものを採用しているのですが、これは「下から数えて自分は何番目か?」という数値です。

例えば、世界1位の人がいて、プレイヤー人口が450万人なら、そのプレイヤーの世界戦闘力は450万ということになります。

さて、実際のマッチングがどのように行われているかというのは公表されていないのですが、可能性としては「世界戦闘力基準のマッチング」「内部レートによるマッチング」が考えられ、前者によるマッチングが行われているという前提で話していきます(後者によるマッチングが行われている場合は、これから書く内容は的外れの批判ということになるのですが、それならそれで「ならどうしてVIPマッチになる条件が世界戦闘力なんだ?」ということになりますから、どう転んでも現在のマッチングシステムに問題があるということになりますね。)

この世界戦闘力でのマッチングですが、そもそもの問題として、世界戦闘力が非常に離れた相手と当たることが少なくありません。例えば、私の世界戦闘力が410万のときに、330万のプレイヤーと当たったことがあります。はっきり言って実力差が大きすぎて、試合にはなっていなかったです。

というか、そもそもなぜ世界戦闘力なんてわけわからん指標が出てきたのでしょうか。(世界戦闘力自体はスマブラ4で登場しましたが、前作のガチ部屋では世界戦闘力を意識するようなことはありませんでした。)

邪推となってしまうのですが、世界戦闘力をレート戦で導入した理由は「マッチングのへたくそさをごまかすためではないか」と私は考えています。

例えば、世界戦闘力449万と世界戦闘力440万のマッチングがあったとします。これだけ見れば「世界戦闘力が近い人通しで当たってるなぁ~」となるでしょう。しかし、世界戦闘力の最高が450万の場合を考えるとどうでしょうか。世界戦闘力449万のプレイヤーは「世界でTOP1万のプレイヤー」で、同440万のプレイヤーは「世界でTOP10万のプレイヤー」ということになります。こう考えるとかなりの格差マッチングではないでしょうか。プレイヤーの実力の分布をピラミッド状だと仮定すれば、上に行けば上に行くほど、わずかな順位の差が大きな実力差になるわけです。

しかしながら、この格差マッチングが世界戦闘力基準で表現したときにはごまかすことが出来るのです。

「格差マッチングを解消することが出来ないなら、格差マッチングと気づかせなければいい」というのは発想の転換ではありますが、プレイヤーに対してはあまりにも不誠実だと思います。


他にもまだまだありますが、書いてたらキリがないので、いったんこれぐらいで。