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2019/07/22 18:23

旧枠モダン攻略ガイド

皆さんこんにちは。お久しぶりです。


さて、ついこの間の7/21(日)、秋葉原でGP旧枠モダン(第7回)がありました。

もともと私は関東在住で、仕事の都合で関西に引っ越したのですが、関東にいた時にお世話になったショップの人たちに顔を出すのもかねて遠征をしてきました。


そんな私の旧枠モダン歴は、モダンホライゾン発売前に青白コントロールを使ってゴブリンと野試合をしたぐらいで、ほぼ0、モダンホライゾン後は完全な0状態でスタートしました。

一応一人回しはできていて、ほぼ完ぺきなデッキリスト&これまでの旧枠モダン環境に存在しないデッキを構築することができたので、意気揚々とGPに突撃しました。

結果としては、予選ラウンド1位通過、SEは一没ですが、まぁまぁいい感じの結果となりましたので、デッキレシピやその詳細について書いていくといった次第です。


まず、デッキレシピは以下の通りです

メインスペル

メイン土地

サイドボード


一見普通の青白コンにガイアの祝福をタッチしたような形になっておりますが、実際に使ってみると、かなり違うことがわかります。


開発経緯

もともと、コントロール好きな私は、旧枠モダンに参戦するにあたって青白コントロールを組みました。

しかしながら、以下の点に不満を持ちました

1・ドローカードは軒並みソーサリーで、非常に弱い

2・上記を採用しないと、ゲームを後半まで引き延ばしても土地を連続して引くと、それだけで不利になる

3・聖なるメサを設置してから、勝つまでのターンが非常に長い

4・ライフを繰り返し回復する方法がないので、ゲームを長引かせても、速攻生物や火力に殺されてしまう

5・ミラーでデッキ切れの恐れがある。特に、聖なるメサを回収する方法が無いので、「解呪」→「ラスゴ」の組み合わせで聖なるメサが1枚完全に対処されてしまう。また、打ち消しの抱えあいになった時に打破する方法が無い


などでした。特に、1,2については嘘か真の登場で解決されましたが、4,5については致命的な問題として残り続けました。

そこで、「ライブラリを修復する方法」を検討することにしました。

ライブラリの修復が出来れば、新たな信仰を戻して追加のライフゲインをすることもできますし、ミラーマッチのデッキ切れがなくなります。また、打ち消しの枚数も補充できるので、ミラーマッチでの打ち消し合戦に優位に立つことが出来ます。

旧枠モダンで使えるライブラリ修復カードを探してると、「ガイアの祝福」をツイッターで教えてもらったので、さっそく構築することに。


初期案では、緑要素にクローサの大牙獣を採用し、積極的にアドバンテージをとれる型を目指しました。

しかしながら、マナベースの負荷が非常に大きいことと、樹上の村への耐性が低いことから、このデッキ案は没になりました。

樹上の村への耐性は、のちに翼の破片に気づいたことで解消されていましたが、相変わらず勝利手段を聖なるメサに依存していることの弱さが目立ちました。


さて、この時に、ガイアの祝福とブーメランの組み合わせで相手のパーマネントをすべてバウンスすることが出来る可能性に気が付きます。

とはいえ、ガイアの祝福とブーメランのみでは完結しません。

ライブラリを引ききってから「ガイアの祝福+ブーメラン」の2枚を戻してその中のいずれかをドローという流れだと、1ターンに1枚しかブーメランを打つことはできず、追加のリソースも確保できません。

となると、「ガイアの祝福+ブーメラン+何か」の3枚を戻す動きとなりますが、それでも3枚の内どれを引くかは不確定ですし、その「何か」をドロースペルにするとしても、旧枠モダンの環境では有効なドロースペルが見つかりません。

そんなときに、アイデアが浮かびました。「ガイアの祝福+ブーメラン」を「ガイアの祝福+時間のねじれ」にするということです。


これによって、無限ターンを得ることが出来ました。したがって、盤面が空ならミシュランで無限回殴って勝ちですし、盤面が空でなくとも、ラスゴが1枚あれば勝てるようになります。

何より、時間のねじれ自体が何もない状況で打つことが肯定されるカードであり、デッキの邪魔にならない点が評価されました。

とはいえ、これだけではなかなか勝ちに行くことが難しいのは事実です。手札に相手の盤面をさばくカードが無いとダメですし、打ち消しを有する相手も苦手です。

また、そもそもデッキを引ききるほどにリソースを稼ぐこと自体も難しいという問題を抱えていました。

そんなとき、モダンホライゾンを眺めていると1つのカードを見つけます。

それは、未来予知です。

未来予知があることでエクストラターンを得た後で、「ガイアの祝福+時間のねじれ+何か」の組み合わせで戻したあと、ガイアの祝福で1ドロー、エクストラターンで1ドロー、を行った後にライブラリトップがめくれるので、戻した3枚すべてをエクストラターンで再利用することが出来ます。

新たな信仰を使えば無限ライフ、ブーメランを使えば無限バウンスです。

ここまでたどり着いたらあとはデッキを調整するだけでした。

最低限の構成要素(未来予知,時間のねじれ,ガイアの祝福)以外はドロースペルと妨害カードを詰め込むデッキです。

未来予知を置いて3ターンもたてば勝利が約束されるという点は驚異的です。

もはやこのデッキの敵はありませんでした。

一人回しを繰り返し、ほぼすべてのデッキに対して有利がとれることが判明したので、情報は秘匿し、当日に臨みました。

このデッキの利点は一人回しを繰り返すだけで習熟度が上がることです。プレイングも「必要なカードを必要なときに探す」という点で一貫しており、それほど難しくはありません。

ただ、サイドボードだけが不安でした。


GP本番

GP本番がやってきました。

第一回戦は起源入りコントロール。

このデッキは打ち消しやハンデスを有さなず、ラスゴが間に合うデッキ全てに対して超有利が尽きます。

相手がどれだけリソースを稼ごうが、コンボまで行けば勝ちなのですから。

第二回戦は青白コントロール

打ち消しを持ってる点が気がかりではありますが、それでも有利が付くマッチアップです。

第三回戦は緑単ストンピィです

ここで、このデッキの弱点に気づきます。私はアグロデッキとして、ゴブリンを仮想敵において調整したのですが、「今際の際が刺さりにくく、ラスゴが間に合わない」デッキに対して不利なことが判明したのです

幸い、3ゲームで相手がマリガンを4回してくれたので勝てましたが、この弱点を解消する手段をサイドボードに用意していなかったため心臓が縮みました。

第4回戦と第5回戦はIDして11点からのSEに挑みます


SE1回戦は予選第3回戦で当たった緑単ストンピィ

不安は的中し、1没。プレイングでカバーできる範囲はあったんですけれども、相手の残り手札が聴牌じゃなければ勝ちって状況に賭けたので、結果論ともいえます。

まぁ仕方なし。


反省

振り返れば、有利な相手に対してサイドボードを割く必要がありません(聖なるメサがその典型です)。また、デッキ内にタップインランドが多すぎ、アグロデッキに負けてしまうリスクを負っています。

したがって、おおむね以下のような変更が理想だと思います

・沿岸の塔を3枚に

白マナを大量に要求されるシチュエーションが少ないので、沿岸の塔は1枚減らしてもいいでしょう。

・近づきがたい監視塔2枚を平地に

これはいりません。無限ターンからの無限アタックで、ライフを0にして勝つという勝ち手段のように見えますが、実際にはこれが無くても勝つことが出来ます。

相手のパーマネントをすべてバウンスして、無限ライフを得てから、相手にターンを渡してブーメランで縛り続けることで「1マナのカードで状況を打破する(こちらのハンドに大量にある打ち消しを回避しながら)」ことが出来なければライブラリアウトで勝つことが出来ます。

幸いにも、旧枠モダンにはそのようなカードは無いのでこの変更は妥当です。

・翼の破片を4枚に

これは最も後悔した場面です。起源入りデッキが流行って、樹上の村が人気カードである以上は、このカードの対策カードとして積むべきです。

・サイドボードにブーメランを追加

主に、単色のアグロデッキに対して時間稼ぎとして優秀な点と、樹上の村をバウンスすることで相当の時間稼ぎができるためです。

以上が、今回開発したデッキの概略です。

フリープレイには向かないデッキですが、GP攻略したいならこのデッキが最もおすすめです。

(2019/07/24追記)

樹上の村対策に心霊破を入れるのがいいことに気づきました。歴の浅さが露呈しましたね・・・