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2019/03/25 23:47

(2種)禁止解除モダン 攻略最前線!

皆さん、レガシーしてますか?思い起こせば2年前、師範の占い独楽が禁止され奇跡ユーザーはぽっかりと大きな穴を抱えて生活していました。

禁止指定から2年たっても解禁される気配はなく、今後も解禁される望みが極めて小さなカードである師範の占い独楽。


そんなカードを使えるフォーマットが禁止解除モダンです。3億年ぐらい前の記事にありがちなタイトルの本記事ではその禁止解除モダンについて書いていきます。

ただし、通常の禁止解除モダンとは異なり、今回は「禁止指定されているカードを2種8枚まで使うことが出来る」という少々特殊なフォーマットに絞ってお話します。

ちなみに、このフォーマットはBLACK FROGさん(大阪府の心斎橋にあるカードショップ)にて定期開催(たぶん)されているものです。

このフォーマットですが、3/21(木)にも開催されまして、優勝という望外な結果を得ることが出来ました。(この記事は、優勝した自慢が7割です)。


1.メタゲーム

2種禁止解除モダンですが、私が参加したときに見かけたデッキは以下のようなものでした

・欠片の双子
・ドレッジ
・超起源
・奇跡コントロール
・アミュレットコンボ
・エルドラージ
・鱗神話
・ハウリングオウル
・集団意識

非常にコンボの多い環境なのが見てわかるかと思います。
ビートダウンにしても、エルドラージや鱗神話のようなインチキムーブができるデッキが要求されていることがわかります。

ちなみに、欠片の双子は本大会のスイスラウンド(参加者12人、4回戦のTOP4)に2人を送り込んでおり、警戒が必要なデッキです。

2.私の選んだデッキ。

さて、そんなメタゲームの中、私が選んだデッキは青白奇跡です。

レシピは以下のようなものです。



典型的な青白奇跡ですね。

師範の占い独楽ジャンキーとしてはこの機会を逃すまいと組んでみたわけです。


3.なぜ勝てたのか。

もともと、禁止解除モダンには「独楽回す数少ない機会」ということで参加できたわけですが、運よく優勝ができたので、その勝因を考えてみました。

すると、環境のコンボデッキについて、以下の共通点があったのです。

環境のコンボデッキは「再現に要するカードが1種類だけ」

例えば、欠片の双子デッキはその名の通り「欠片の双子」があればデッキとして形になりますし、アミュレットコンボも花盛りの夏さえあればデッキの完成度を大きく引き上げることが出来ます。

禁止カードを好きなだけ使える一般の禁止解除モダンとは異なり、2種であるがゆえに、より少ないカードで再現できるコンボデッキというのはそれだけで有利になります。

そして、浮いた1枠を思案や精神的つまずきといったカードで埋めてデッキをさらに強くするというパターンをとることで「そのデッキのキーカードが禁止されていた時よりも強いデッキを構築する」ということが可能になるわけです。

さて、一方でこれらのデッキ(過去のモダンでのコンボデッキを再現したもの)の弱点は何でしょうか。

それは「モダン禁止級のデッキではあるが、レガシーのデッキよりは弱い」ということです。例えば、思案と欠片の双子の2種を採用したデッキの場合、そのデッキで使われているカードは全てレガシーで使えるカードです。
レガシーで欠片の双子が環境上にほとんど存在していない以上、仮に2種禁止モダンという環境でレガシークラスのデッキに相対したときに、デッキパワーの段階で後れを取ってしまうことになります。

一方で、今回私が使用した青白奇跡は、「独楽相殺というレガシーでも禁止されているコンボを取り入れたデッキ」となり、レガシーでの奇跡デッキよりも遥かに強いデッキに(振り返ってみれば)なっていたのです。

モダンとレガシーの中間のパワーのデッキとレガシーでも許されないレベルのデッキでは後者の方が有利であることは確かでしょう。(とはいえ、相性差は少なからずありますが・・・)

4.勝つデッキを探す

さて、環境中に青白奇跡というレガシー禁止級のデッキが存在する以上、勝つためには「奇跡を倒す」ということが必要になります。

そのためのアプローチは以下の2通りです。

・徹底的に奇跡をメタる

・自分もレガシー禁止級のデッキを組む

前者は石のような静寂や虚空の盃X=1などを使用するタイプです。

後者のデッキを探すにあたっては「レガシーでもモダンでも禁止されているカード」をデッキの出発点にするといいかと思います。

具体的には

精神的つまずき

頭蓋骨絞め

ギタクシア派の調査

死儀礼のシャーマン

時を越えた探索

宝船の巡航

そして、師範の占い独楽ですね。

これらのカードを利用したデッキとしては、以下のような候補が思いつきます。

・青白奇跡

・ジャンド(罰する火のコンボも搭載可)

・青赤デルバー

特に、ジャンドに関しては、ほぼレガシーのジャンドと同じデッキを組むことが出来ます。
結構オススメなんじゃないでしょうか。

5.大会を終えての「修正版奇跡」

大会を終えて、青白奇跡について感じた点は以下の通りでした。

・ドロースペルが貧弱なので、時を超えた探索にアクセスすることが難しい。実際に6マッチ中3回ぐらいしか打っていない

時を超えた探索については、再考が必要です。非常に強いカードではあるものの、選択だけではアクセスが難しく、かといってジェイスのブレストで引き込めているならその段階ですでに勝っています。

また、墓地を肥やす能力がそれほど高いわけでもないため、4枚積むというのは若干リスキーです。4枚積む場合は墓地がたまりやすいようにしてあげる必要があります。

主なアプローチとしては以下が考えられます

1:時を超えた探索の代わりに思案を採用する。
レガシーと違って、手札枚数を稼いでも「willの弾」にはできないため、時を超えた探索を使うのであればマナが豊富に必要です。つまり、時を超えた探索が有効になるのはゲーム中盤以降であることを意味しているのですが、その段階まで至った時点で奇跡側がほぼ勝ちというマッチアップも多いです。であるならば、序盤の対応力を挙げるために思案を採用するというのは一つの手として考えられます。

2:時を超えた探索を4枚採用し、デッキ全体でサポートする。

レガシーで時を超えた探索が禁止になってから、墓地を肥やすいいサポートカードが登場しています。

 

これらのカードを駆使して時を超えた探索をしゃぶりつくせるようにするのも一つの手です。

・天界の列柱がとにかく邪魔。コンボデッキが蔓延っている環境でタップインのランドはテンポロスが激しい。また、列柱で相手を殴りに行く状況なら既に勝っているので「追加の勝ち手段」のオプションの価値が小さい

デッキに入れる土地はアンタップインのものを主軸にしましょう。また、師範の占い独楽があるので、土地の枚数は少し減らしてもいいと思います。

・サイドボードの石のような静寂は本当に不要。自分の独楽をつぶしてどうすんねん・・・

石のような静寂の代わりに何かを入れましょう。


と、まぁいろいろと修正点は見つかったわけですが、もし明日禁止解除モダンがあるなら、以下のようなレシピで行こうかなと思います。

以上、お読みいただきありがとうございました。